金継ぎ・初心者編
大切に器を使っていながら、うっかり割ってしまった時のショックは大きい。
思い入れのある器であればあるほど。
そんな時の唯一の救いが「金継ぎ」。
この日、高松の北浜alleyで古道具屋 マルテを経営している小笠原 哲也さんが小豆島にお越しになり、金継ぎのワークショップを行ってくださいました!
隙間を埋め、破片や金粉などをくっつける2種類のエポキシ樹脂を必要量出す。
エポキシ樹脂を混ぜると透明になるので、目印として「でんがら」を混ぜ合わせます。混ざったら固まり始めるので、混ぜた時間を記録して時間を測ります。
そして、欠けた箇所に爪楊枝などで少しずつつけていきます。
足りないより少しぷっくりする方がきれいになります。
今は樹脂に爪楊枝をつけると糸を引きますが、糸を引かずにバチッと切れるくらいになったら金粉などをつけるタイミング。
いよいよ金粉や銀粉をつけていきます。
「わー!すごい!生き返ったー!」と感動の声が湧き上がります。
生き返った器を見て喜ぶみんなの顔を見て、より感動が高まります。
すでに魅力的ながら、さらに魅力を増していきます。
シルクで軽く磨いていくと
汚れが取れて、箔が繊細に磨かれ、輝きました!
もうこの日は誰もが真剣でした。
欠けた器の修復が終わったら、割れた器の修復へ。
この容器の割れた側面に薄く均一に樹脂をぬり、
パズルのような破片も器用に組み合わせ、箔をつけると
こんなに魅力のある器に。
皆さんの器が蘇り、参加者の表情も輝く。
そんな「金継ぎ」技術がある日本を誇りに思います。
今回のような初心者編のやり方なら材料も買えます。
今後は器が割れてしまったら、捨てずに金継ぎして大切に育てていこう!
kelly