きれいなものを、みつけに ー小豆島ガールー

小豆島で輝く女性の「きれいなもの」がいっぱい!

3月, , 私時間

旅立ちの日に

去年小学校に入学した長男の2年間お世話になった担任の先生が、結婚して島を離れることになった。小さな島なので、正式発表される前に、どこからともなく「先生、島を出るらしい」という話が聞こえてくる。まず夫婦でショックを受ける。クラスの保護者同士でその話題で持ちきりになる。うちの子、家で泣いたんやという話を聞く。離任式のあと、クラスの子ども達のほとんどが泣いていたと言う。

普段、スクールバスの時間が変更になっただとか、どこそこでイノシシが目撃されたから集団下校するだとか、そんな連絡が主の学校からの連絡メールで、島を離れる先生の旅立ちのフェリーの時間が共有される。お見送りの日、大勢の先生方と、大勢の保護者と、クラスの子どもたちが集まって、先生を見送る。

校歌を歌う歌声が鳴り響く中、汽笛がなって、フェリーが出港する。離れていくフェリーを追いかけていく子どもたち。堤防の上で、手を振り続ける。

遠くに離れていくフェリーの中から、泣きながらずっとずっと大きく手を振り続ける先生が見える。でもきっと、港について陸に降りた瞬間、きっと先生は前を向いている。海には気持ちをリセットさせる不思議な力がある。

先生、本当に本当にありがとう。心から、お幸せに!

 

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