きれいなものを、みつけに ー小豆島ガールー

小豆島で輝く女性の「きれいなもの」がいっぱい!

島での出会い, 私時間

移住者との意見交換会


移住者との意見交換会にお誘いいただき、参加してきました。
行ってみると、意外と人数が絞られていて意見を交換するのに適切な雰囲気。
メンバーはIターンの方やUターンの方。
実は、島のほとんどの人がIターンかUターンです。
『小豆島にずっといる』という人は心当たりがないほどで、
オブザーバーである私もUターンですし、町長もUターン。
各々が島外で得た経験を活かしながら小豆島は運営されています。
町長は18歳まで小豆島におられた後、京都や東京でご活躍をなさり、『小豆島町長』として戻ってきてくださいました。今回の話はとても雰囲気が柔らかく、情熱とユニークが混ざった話で、皆も笑い、私の緊張もほぐれました。
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移住者との意見交換会に長年携わっている『越智さん』。
70歳を越える方ならではの確立した立派な人間性を思わせるお方でした。
「自然体で小豆島に来ることができたんですよ」
移住して間もない時、太鼓祭に誘われて参加すると、表現できないほどの嬉しさに包まれたそうです。小豆島をすぐに気に入ってくださり、小豆島の惚れているところをPRしていきたいと、毎年素麺50kgほど送っているそうです。
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続いて、『人から見つけに』でも紹介した『奥村さん』
服飾雑貨 デザイナーである奥村さんは、小豆島で仕事を始めると『地方のドサ回りをしてどうするの』と、言われる中、東京に展示会に行くと「島から来たんだよね」って覚えてもらえるから良かったという前向きな言葉に、参加者は皆同意していました。
そんな奥村さんが東京の方に渡す名刺にはちゃんと日本地図を載せていて、「小豆島はここにある」と話せるようになっていました。
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農ガールでも紹介した『佐藤さん』
現在小豆島6年目です。
総合商社の営業マンをずっとやっていた経験を活かし、現在は醤油会社を活気づかせています。
小豆島の方々に自身のことを知ってもらいたいと思った佐藤さんは、長年のサッカー経験を活かして中学校の外部コーチをやることで馴染んでいったそうです。
オリビアンで挙式をあげた時、「ウエディングプランナーがいるともっと可能性が出てくる」と思ったそうです。これには私も目を向けていなかったので、検討していかねばと思いました。
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そして、『こまめ食堂』でパンを焼いている『内藤さん』
ロードレーサーをやっていた時、ロードレース専用の服を着たままでも気軽に入れるような飲食店を営もうと準備をしてきました。
興味深いのが『こまめ食堂』で勤めるようになるまでのいきさつ。
芸術祭の時に中山にお超しになり、『中山』に惚れ込んで引っ越してきました。
しかし、すぐに飲食店を営めると思っていなく、最初は無料休憩所からやろうかなと思っていたそうです。
そして小豆島に来たらなまずは小豆島を知りたいと思い、小豆島でガイドをやっているDREAMISLANDさんに申込みました。参加した時に、スタッフと話していると中山の『こまめ食堂』を復活させようと思っているという話をたまたま聞き、ひょんなことから中山で夢だった飲食店ができるようになったそうです。
なんたる偶然!いえ、必然だったのかもしれません。
更に参考になるのはロードレーサーのお話。
小豆島はアップダウンあるのでロードレーサーの雑誌によく掲載されているそうです。
一周するのにも120kmなので一日あれば一周することができるのも魅力なのだそうです。
実際に中山にいても自転車乗りの方はたくさん来るそうで、一つの可能性を感じました。
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最後に、『人から見つけに』でも紹介した『高木さん』
前回の取材後に行われた『島てまり展』をきっかけに活動の幅を広げていらっしゃいました。
今後は工房を持ちたいという目標を語ってくれました。
仲間と一緒にオリーブで染めた糸で手まりを作って『島てまり展』を開くと、たくさんの方がお越しになりました。仲間に報酬をお渡しすると、みんな『やりがい』を強く感じていたことが印象的だったそうです。
「お金をもらうということは大切なことです。家でゆっくりしている方と一緒に何かを作って、売ったら報酬が得られるという仕組みをつくりたいと思っています。このことを通じて一人一人の“生き甲斐”を応援したいと思っています。
なにより、一生懸命作ったものを笑顔で買って帰ってくれるってすごく嬉しいんです。
こうして、少しでも島を潤したいと思っています。
もちろん、資金など壁は沢山あります。でも、第一歩を誰かが踏み出さないと発展しないでしょ。
だから私は失敗を恐れず試みていきます。」
高木さんの話はいつも心を打たれるのですが、今回も改めて強く打たれました。
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【交流会後記】
私が小豆島にUターンしてから約2年。
無意識ではありますが、移住者の方々と交わることで様々な試みをすることができています。特にIターンの方は非常に謙虚で優秀で真っすぐな方が多く、素晴らしい刺激を日々受けています。
今回のような交流会も大切ですし、何より自ら意思を持って動くことで自然と繋がっていきますので、まずは私自身が常にチャレンジをする存在であることが大切だと考えています。
意思ある皆様と意見を交わしながら、島の未来を築いていこうと思います。

kelly