奥深きオリーブの根
「これ、何の根ですか?」
「オリーブですよ」
「おー、これが!」
オリーブに囲まれて過ごしていても、
根っこは何十年と何百年と土の中に隠れているので
こんなに立派は根っこを見せてくれることはありません。
うーん、ひょろりとした苗木の根っこと違い、なんと隆々としたお姿!
土の中で誰にも見られることなく、どんな年月を重ねてきたのでしょう。
「オリーブの根は浅く、横に伸びる」と前から伺っていましたが、
目の当たりにしてようやく実感しました。
うーん、確かにこの浅さだと強風でズボっと倒れても無理がない。
しかも、まだまだ葉が生き生きとしています。
「植えたらまた成長するで」とオリーブ農家さん。
動物ではありえないことなので驚くばかりです。
ちなみに、オリーブの根の話しはけっこう面白いのです。
枝の長さが枝の長さとされていたり、オリーブの根と平行して枝が生えるそうです。
オリーブに元気がない時は、根が痛んでいる証拠だそうですし、
寒すぎるところでオリーブが実りにくいのも根が傷むからだと、
これまでいろんなオリーブ農家さんから教わってきました。
もはや、オリーブの根に尋ねると
全てを語ってくれると言っても過言ではない気がします。
そしてこれは、掘り出されてから1年経ったオリーブの根。
表面が黒くなってくるのは、オリーブの幹にも根にも油が含まれているからでしょうか。
とっても奥深いオリーブ。
「根」という題材からも、いろんな発見があるのに違いありません。
せっかくオリーブと一緒に過ごしているのだから、どんどん理解を深めていかねば。
kelly