きれいなものを、みつけに ー小豆島ガールー

小豆島で輝く女性の「きれいなもの」がいっぱい!

島での出会い

椿昇氏と山崎亮氏によるひしおの郷小豆島対談


「やっタル(樽)でー!」「オッケー(桶)!」
醤の郷ならではの〆の言葉に、参加者皆が意気込みを込めました。
活気づけてくれたのは、椿 昇さんと山崎 亮さんによる醤の郷小豆島対談。
コミュニティデザイナーの山崎亮さんの、ハコモノデザイン以上に人の繋がりをデザインし、潜在的にあった人々の意欲を地域の力へとかき立てていく様子には、私も数年前から共感し、いつしか私もできるだけモノは作らずに解決することを大切にしてきました。
そして瀬戸内国際芸術祭をきっかけに、ひょんなことから小豆島の地域力に可能性を見出してくださった コンテンポラリーアーティストの椿 昇さん。ありがたいことにこれまで度々椿さんと話す機会がありましたが、椿さんの言葉には、じっとしていられなくなるくらいにワクワクさせられます。ポジティブであり、斬新にも思えるのですが、そうではなく今まで気づいていなかった大切なことに気づかせてくださる話で、今までひっかかっていたことが一気に読み解かれる感覚になります。
椿さんが税金の現実やリスクヘッジから生まれる可能性、流動性を持ちつつ、即決していく大切さを話してくださった後に、山崎さんにバトンパス。山崎さんからは、有馬富士公園や泉佐野丘陵緑地やマルヤガーデンズの事例などを紹介していただきました。
大切な話の中でも、参加者の中で特に話題になっていたのが、山崎さんの「活動人口」のお話。
塩田町長が少子高齢化の問題を指摘してくださったことをきっかけに「全くその通りで…」と大切な話をしてくださいました。人口減少は逃れられないことであり、嘆くのではなく“前向きな人口減少”をすることが大切と。そのためには「活動人口」の割合を増やすことが大切なのだと教えてくださいました。
私自身も実はそれはその通りだと重ねて実感しました。たまたまつい数日前に人口50人の島と人口40人の島に個人的な仕事で取材をしに行って来たのですが、50人の島の方には子どもも若い夫婦もいません。一方、40人の島では新しい漁業養殖産業が起り、若い夫婦も子どももいて前向きでした。
ただ、だからと言って安心もしていられません。山崎さんと椿さんの話にもあった通り、常に淘汰されていくものであり、同じことをずっとやっているだけでは廃れていきます。『これは駄目だろう』と思うことでも行動していくと、次世代を担い出す大切な要素になることを教えてくださいました。
その後の懇親会で交わされた質問は『やる気のない人を誘う方法』や『給与をもらって生活が保証されている人と、左右されていく人との意識の差』『年齢の差』など、実際に自身が活動する上で実感している“コミュニケーション”に関する問題点に集中しました。
そのことにも『アイスブレイク』や『とにかく楽しく』など、実体験を通して具体的に教えてくださり、会場一体となって聞き入っていました。
この日をきっかけに、もっともっと活動人口が増えていく島になっていくと確信しています。
主催してくださった方、椿さん、山崎さん、ありがとうございます!
そして、なによりこのエネルギーがわき上がる土台を築き上げてくれた先人に心より感謝の意を表します。

kelly