きれいなものを、みつけに ー小豆島ガールー

小豆島で輝く女性の「きれいなもの」がいっぱい!

瀬戸内国際芸術祭

小豆島カタチラボから学んだこと

カタチラボ
[春会期]まずは、地元の家庭に突撃で入って、“突撃!隣の晩ごはん”風に“今日の夕食”を調査。そして小豆島の食材も調査。

[秋会期]最終形態のカタチには「この人が作ったものだからおいしい」という感覚が詰め込まれています。

「ごはん」「パン」「デザート」中心の食材と調理例を展示。

パンメニューな方にはこれを送ろう。

 

体全体が熱くなっていくのを感じました。
「すごい」「やられた」。そして、何もできていない自分に「悔しい」と腹が立ちました。動きます。grafさん、本当に大切な体験をさせてくださり、ありがとうございます。この衝撃は一生忘れることはないです。


grafさんが手がけているのは、瀬戸内国際芸術祭2013のプログラム「小豆島カタチラボ」。
芸術祭本体の説明文には「小豆島にある『カタチ』の検証を通してデザインの「はじまり」を見出すプロジェクト。調査・検証・解体・編集・構築・制作までを旧醤油屋の母屋に展示する。」とあります。



「七寸工芸おひつ」
[春会期]「古くから培われてきた経験と知恵がカタチになった木桶。『桶づくり=木工』という観点から、木桶の構造や製造方法、制作するまでの道具まで調査・検証し、私たちが普段慣れ親しんでいる家具製作に於ける道具や技法と対比を試みた。」と記しています。※木桶仕込み醤油の半数以上が小豆島産[夏会期]“家具製作に於ける道具や技法と対比を試みた”カタチ。側板(側面の板)の接地面がアール。




[秋会期]夏会期のカタチがさらに美しく機能的に。

たどり着くカタチが、なんて美しいこと。

 

取り上げられるカタチの背景を知っていて、その上ありがたくもメンバーと触れ合えたこともあり、今回のカタチの価値がひしひしと伝わってきます。



「そうめん体操」400年以上前から反復動作が繰り返されている素麺作り。その動作がそうめん体操となって、反復動作を繰り返しています。ユニークで見てて飽きない。



「Stone Calor paint」島の石で作った塗料。たしかにこの塗料で色づけすると島の風景に馴染む。



「88折り紙」約20年前に高校教員が小豆島88ヶ所に88種類の桜の樹を植えました。その教員が他界した後も、桜は有志によって育てられています。確かにこんな奇麗な折り紙だったら、その想いに親しみを持って触れることができるなぁ。



「オリーブリーフブレンドティー」健康にはいいのだけれど、なにせ苦味で馴染みにくいオリーブ茶。このお茶なら見た目も奇麗だし、香りもいいし、健康効果もある。これなら買いたいって思う方も多いでしょう。



「わりご弁当の修理と受注制作をはじめます」小豆島に古くから伝わる郷土料理であるわりご弁当(写真:上)。文化はあれど廃れてきている理由を見つめて、今の私たちでも使いたい!と思うわりご弁当が登場(写真:下)。例えばパッキンを入れて汁がこぼれないようになっていたり、2人用や1人用も用意されたり(昔は20〜30人用)。相手ができたら、お祝いに2人用を買いたいなぁなんて妄想をしちゃいました。

などなど。
一緒に見ていた方が「きちんと買い求めたくなる商品になっているところがいいね」と言っていて、確かに!と思いました。残さなければならない要素を残し、進化すべき要素が進化している。ほんとうは、島にいる私こそが進化させれること。なのに進化させてこなかった。私に何ができるのか、何が足りていないのかを気づかせてもらいました。

一流の仕事をすぐ傍で見せてもらえて、本当にありがたいです。
地元にいる私よりも地元の方々に寄り添う姿。とにかくキチンと姿勢を正して向き合う姿。立派なのに謙虚で丁寧で気さくであったかな姿。そして、その姿から生まれた心打たれるカタチ。もう何もかもに頭が下がります。

kelly