小瀬地区のみに伝わる調味料「みかんそ」作り

「みかんそ」
それは、小豆島の「小瀬」という地区のみで100年余愛用される調味料。
同じ小豆島にいるのに見たことがない。
みかんを使ったみそ?
なんで小瀬地区のみ?
興味は深まるばかり…。
そして願いが叶い、小瀬地区の中川修作さん(写真上)に「みかんそ」の作り方を直伝いただきました。
「昔はお腹が空いたら、『みかんそなめとけ』ってなめとったよ。魚やご飯の上に乗せてたら美味しいんや」と中川さんが目を細めながら笑顔で話すと、「ヨダレが〜」「お腹空いたー」「早く食べたい!」と会場が沸きます。
今回集まった10人余のみなさんがまた熱い。材料の麦と大豆が出て来るだけで、「何麦?(参加者)」「荒麦って呼んでるけど…ん〜(中川さん)」「小麦も大麦も育てているんだけど、見た感じは大麦っぽい(参加者)」「荒麦って大麦?(参加者)」「荒麦って大麦とも違うカラスムギの別名らしいのよ(参加者)」「あ、はだか麦だ(中川さん)」と、話が深まっていきます。

最低限の材料は、麦と醤油。みかんは使わず。
一昔前まで小豆島は水不足に悩まされ、麦や芋に頼ってきました。また、醤油の製造も盛ん。なんとも小豆島らしい材料です。
いざ調理開始。簡単!
今回は麦3合と大豆2合使用。(麦と大豆は3:2を目安にしてください)
「昔は麦だけだったよ。大豆が貴重品だったから。でも、大豆が入った方が美味しいんだ」と、中川さん。
(1)弱火で煎る

[麦]パチパチと弾け、少しこんがりしたら取り出す。

[大豆]炒ります。少しこんがりとし、薄皮が割れてきたら取り出す。
あぁ、いい香り〜。
(2)ミキサーで砕く(昔は石臼を使用)

中川さんは、このことを「花作り」と呼ぶ。

[麦]粗く砕く。細か過ぎると触感が悪くなるので注意。

[大豆]細かく砕く。
(3)醤油など、お好みで調味。

小麦と大豆と合わせて容器に入れ、好みで調味します。

今回は マルキン「デラックスつゆ」150cc+淡口醤油80cc+みりん40cc+味の素ひとつまみ+鰹節のパック2袋を入れました。「昔は醤油だけだったよ」と、中川さん。

完成!こんなに簡単なのに、すごく美味しい!!
混ぜてから1、2週間で食べるのがベスト。1ヶ月も置くと黒くなり、ドロッとしてくるのだそう。
2週間で食べる量を作るのが理想だけれど、手を抜きたい場合は(2)の状態で置いておき(1年保存可能)、好きな時に好きな量を漬けたらOK。
なお、
なぜ小瀬だけで伝わっているのか気になるけれど「水がなくて麦や芋しかなかったのならば、他の地区でも同じだし」…と、腑に落ちる答えは出ず。また、「みかんそ」ってどんな漢字?という質問には、「聞いてきただけだからなぁ。推測としては『味甘噌』かな?」と中川さん。
さぁ、簡単で美味しいのでどんどん作りたい!
ただし、荒麦が手に入れば…。昔は麦を島内各地で育てていたらしいけれど、今は滅多に育てておらず。(醤油屋さん、分けてくれないかなぁ…)むぎー!
kelly