小豆島のこまいぬたち
誰でも一度は見たことのある狛犬。
子どもの頃は何で犬が座っているんだろう?とか、なんか怖いなとか
なんとなく気になっていたものの、大人になるとあるのが当たり前、
存在も忘れている時もある狛犬。
そんな狛犬に注目した「小豆島狛犬探究会」
その方々がパネル写真展を開催されました。
狛犬のモデルはライオンだそうです。
エジプトやメソポタミアで崇拝されたライオン像が
シルクロードから中国を経てやってきました。
神社等で聖域を護る聖獣の狛犬は角のある獅子とない獅子が一対となっています。
狛犬は大きく分けて、江戸狛犬・浪速狛犬・出雲狛犬と3つの文化圏にわけられ、
小豆島にある狛犬は大阪で造られた扇型の尾を特徴とした浪速狛犬が
大半を占めているそうです。
その後小豆島内でも狛犬が造られ始め、石工の技術が進み始めると
石の種類も変化していきます。
探究会の方々は、島内にある狛犬全ての石の種類や年を細かく調べられていました。
その他、小豆島と国内の出来事が年表に起こされています。
大阪から渡ってきた苗羽八幡宮の狛犬は
1776年から200年以上も座り続けているんですね。
パネル写真を改めて見てみると、一つ一つ形も表情も違う事に気付かされます。
今日パネル展に来るまで狛犬はどれも同じかと思っていました。
パネル展を見たら実際の狛犬を見たくなって土庄町にある富岡八幡宮に行って来ました。
富岡八幡宮の狛犬は比較的軟らかい顔つきのような気がします。
台座を見てみると「文久元年八月:1861年」と書いているよです。御年153歳。
寄進者は「上庄 紀氏」と見えます。
普段は見過ごしがちなものも
少し足を止めて注目してみると新たな発見があるものですね。
saedon