きれいなものを、みつけに ー小豆島ガールー

小豆島で輝く女性の「きれいなもの」がいっぱい!

4月, 島仕事,

オリーブの鉢上げ

オリーブの鉢上げ
前日に作業内容を尋ねると「オリーブの鉢上げや」。とおっしゃった。
『鉢上げ』?知らない。知らないのであれば行くしかない。
そこで今日は農作業姿で農園に行き『鉢上げ』をやってきた。
目の前にあるのは軽トラの荷台いっぱいのオリーブ苗木。
これを全部『鉢上げ』するのだそうだ。工程は次の通り。
(1)苗木を剪定
オリーブの剪定
(2)鉢に植える
オリーブの鉢植え
終了。
『鉢上げ』が何か分かっていただけただろうか。
まぁ、細かなことは後で捕捉しておくとして、単純に言うと、『土に植えられているオリーブを鉢に植え替えする』ことを『鉢上げ』という。
この『鉢上げ』は年中やっているのではなく、まさに『今』行う作業だ。
時期としてのポイントは以下の2点。
◆冬に剪定や植え替え、肥料を与え終わった後に行う。
◆根や芽が伸びる前に行う
つまり、3月末から4月中旬までが『鉢上げ』の時期となる。
そう、寝ている赤ん坊をそっとベビーベッドに寝かせるように
オリーブが休んでいるうちに鉢という名のベッドにそっとね。
オリーブよ、これから鉢の中ですくすく大きくなるんだよ。
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《捕捉》
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工程
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(1)苗木を剪定
この工程で鉢の中のオリーブの樹の形の大枠が決まる。
今後、大きくなった時の木を想像しながら枝を切っていく。
基本形態は1本立ちか3つ又。
そして、日当りや風通し、枝のぶつかりやバランスなどを考慮して鋏を入れていく。
小さくなることに惜しまず、愛情をもってしっかりと最適な形にしていこう。
オリーブの鉢植え
(2)鉢に植える
まず、根の周りについている土を落とす。
この時、根を食べるのが大好きなコガネムシ(かなぶん)の幼虫がいるかもしれない。
この子は心を鬼にしておさらばさせよう。
ちなみに、コガネムシの幼虫を島人は「ぶいぶい」と呼ぶ。どうでもいいかな。
ぶいぶい
そして鉢の中に赤玉土中粒をひき、オリーブを入れたらバーク堆肥と苦土石灰を混ぜた土を入れる。土を入れたらしっかりと水をあげよう。
赤玉土中粒をひく
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今日の先生
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今日のオリーブの先生はオリーブ公園の古川部長。
図々しくもとことん古川さんの金魚の糞となり学ばせて頂いた。
古川さんは今オリーブ栽培23年目のベテランさんだ。
多くのオリーブ農家さんからも頼りにされている。
育てたオリーブが海を渡った場所に移植されても「あ、これは僕が育てたオリーブだ」と判断がつくそうだ。
すごいな、私はまだわかんないや。愛だな、愛。
そして、鉢に植える工程は素敵なおじさまたちに教えて頂いた。
いつもの優しいおじさまたちにすっかり甘えちゃっています。
ありがとうございます。
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おまけの1枚
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「あ、ハートが2つもあるで」と指差す先にはハートのオリーブの葉っぱが1つの苗に2枚も。
このブログを読んでくれた方、先着2名様に送ります!って言いたいところですが
このままにして写真で幸せを共有し合いましょう。
ハートのオリーブの葉っぱ

kelly