きれいなものを、みつけに ー小豆島ガールー

小豆島で輝く女性の「きれいなもの」がいっぱい!

島仕事

醤油を仕込んでいるか見分ける

やまひら醤油の蔵
今日は、お醤油蔵を見学する際、『醤油をしぼる前の“もろみ”を仕込んでいるのか仕込んでいないのか』を見分ける方法をご伝授します。
わかりやすいのがこちら、やまひら醤油さんの蔵。
屋根の色にご注目。さぁ、どこに“もろみ”仕込んでいるかわかりますか?
答えは真ん中。屋根が黒いのが証拠です。黒いのがわかりますか?
一番右側は絞られた醤油を瓶に詰めたり事務所があったりする場所なので、真ん中ほど黒くはありません。
では一番左。実はつい最近瓦を張り替えたばかりです。
実は真ん中も右側も、元々は一番左側の色だったのですが、お醤油の菌によって黒くなったのです。
そう、お醤油の菌は周りを黒くラクガキしていくのです。
島醸の蔵
この写真の右側は『木桶』仕込みの醤油蔵で、左側が『タンク』仕込み。
『木桶』仕込みの醤油蔵に近いタンクが黒くなっていることがわかります。
『タンク』仕込みの場合も周りを黒くさせるのですが、『木桶』ほどではありません。
辞めた蔵
こちらの屋根はさほど黒くありません。何十年と前までは諸味を仕込んでいたのですが、今は仕込んでいないのです。
もろみの仕込みを辞めると、黒いラクガキは自然と消えていきます。
「ちゃんと醤油を造っているかどうか、黒くなっているかどうかでわかるんや。黒ければ黒いほどええ」と、お醤油蔵を見学している時に教えてもらいました。
黒くなった住居
ふと振り返り、蔵の向かいにある住居を見ると……は!換気扇やとたん屋根や雨水を受けるとこまで黒くなっている!
「ま、こんな風にご近所さんまで黒くしてしまうのは申し訳ないんやけどね」。

kelly