きれいなものを、みつけに ー小豆島ガールー

小豆島で輝く女性の「きれいなもの」がいっぱい!

島へんろのおすすめ

落ちつける場所

2010年春からの1年半、mamecoが生活していたのは、お醤油の香りが漂うまちでした。

その頃によく、ぼーっとしたり、夕陽を見たりするために行っていた場所がありました。

久しぶりに行ってみたくなって、車を走らせます。

それはここです。小豆島霊場八十八ヶ所第二番札所 碁石山(ごいしざん)。

ここにくると、この浪切不動明王が、このまちと海を守ってくれているように思えてならず、

標高も高く足がすくむ場所なのですが、なぜか絶対的な安心感に包まれるのです。

まちを眺めてみると、左の山の麓に、黒い屋根が続いている場所があります。

「あれはマルキン醤油工場。黒い屋根は、お醤油の菌が住み着いている証拠なんですよ。」

そう教えてもらったのは、この島に来てまだ間もない頃。

昨日のことのようにそのセリフがよみがえります。そして3年9か月が経った今でも、

目の前に広がる景色が同じであることに、少し涙が出てきそうになりました。

下の本堂にも寄ってきました。

ここの護摩(ごま)焚きの時間が好きなので、今回もお願いすることにしました。

護摩木(ごまぎ)には、“家内安全” “身体健康” “心願成就” などのお願いごとが

書かれていて、そのお願いごとの下に自分の名前を書きます。

「あなたにはこの言葉が良いんじゃないですか。」と、

ご住職さんに、“心身安穏”という言葉を書いていただきました。

目を瞑って、手を合わせ、般若心経を唱えていただきます。

そのあと、護摩木を燃やす炎に手をかざしながら

ご住職さんといろんなお話をする時間が、とても落ち着くのです。

“心を落ちつける”の意味って、こういうことなのかなぁと、思ったりします。

うだうだした考えが、護摩木と一緒にパチパチと弾け、喋ることによってはきだせるので、

いつも護摩焚きをしてもらったあとは、心がすっきりします。

本堂からでると、厚い雲のあいだから陽の光が海に差し込んでいました。

すっきりした心に、綺麗な景色がすっと入ってきて、足取りが軽くなります。

仏様によってもたらされるご縁を、仏縁(ぶつえん)というそうです。

浪切不動さまのおかげでこの時間があるんやなぁ。

ありがとうございます。また来ます。

 

 

mameco